イラストレーターとして活動を始めると
作品の価格をどのように設定すれば良いんだろう?
という疑問が思い浮かぶことはありませんか?
適切な価格設定は、収益を左右する重要な要素です。
価格が低すぎると利益が出ないだけでなく、自分の価値を過小評価してしまうことにもなります。
一方、価格が高すぎると、クライアントを逃してしまう可能性もあります。
この記事では、イラストの価格設定方法について、基本原則から具体的な計算方法、
さらに価格を見直すべきタイミングについて詳しく解説します。
初心者から経験者まで、自分に合った価格設定を学び、イラストレーターとしてのキャリアをさらに発展させるための一助となることを目指しています。
目次
イラストの価格設定を行う際には、いくつかの基本原則を理解し、それに基づいて自分の価格を決定することが重要です。
ここでは、時間と労力、市場価格、そして自身のスキルレベルを考慮した価格設定の基本について説明します。
1-1.時間と労力を考慮する
イラスト制作にかかる時間と労力は、価格設定の最も基本的な要素です。
制作にどれだけの時間がかかるのか、どれだけのスキルと経験が必要なのかをしっかりと見積もりましょう。
特に【労力】
細かいディテールを要求されるイラストや、大きなサイズのイラストは、その分価格を高く設定するべきです。
実際に依頼を受ける前に、どれだけの労力がかかるかを、可能な限り脳内シュミレートします。
その上で、自分の時間を価値あるものとして扱い、それに見合った報酬を得るよう心がけましょう。
1-2.市場価格をリサーチする
他のイラストレーターがどのような価格設定をしているのかをリサーチすることも重要です。
特に、自分と同じようなスタイルや経験を持つアーティストの料金を調査することで、適正価格の範囲を把握することができます。
リサーチ方法としては
- ココナラ等で同系統のサービス内容と価格を調査
- 1作品あたり、手の出しやすい価格の5千円〜5万円の範囲で調査
- 日本だけでなく、海外で販売する際の価格も調査
また、依頼するクライアントの規模や業界も考慮に入れると良いでしょう。
これにより、自分の価格が市場に適したものであるかどうかを確認できます。
1-3.自分のスキルレベルを評価する
自分のスキルレベルや経験に応じた価格設定も重要です。
初心者の場合は、まず市場の平均よりも少し低めの価格設定をすることが一般的です。
しかし、経験が増え、スキルが向上するにつれて、価格を徐々に引き上げることが推奨されます。
自分の成長に合わせて、価格設定を調整し続けることが、長期的な成功につながります。
特に私の場合ですと
- 初期段階:3000〜5000円からスタート
- 中期段階:1万円
- 現在:2万〜30万円
といったように、徐々に生活できるレベルになるように
価格とスキルを上げていきました
ここでは、具体的な価格設定の方法について解説します。
時間単価方式やプロジェクトベース方式、さらにライセンス料金の設定など、イラストの性質やクライアントのニーズに応じた適切な価格設定の方法になります。
2-1.時間単価方式
時間単価方式は、イラスト制作にかかる時間を基に価格を設定する方法です。
まず、自分の1時間あたりの単価を決め、その単価に制作時間を掛け合わせることで、最終的な価格を算出します。
この方式は、特に
イラストの修正段階
におすすめです。
また、時間単価は、自分のスキルや経験に応じて設定することも大切です。
2-2.プロジェクトベース方式
プロジェクトベース方式は、イラスト1件あたりの価格をあらかじめ設定する方法です。
この方式では、プロジェクト全体のボリュームや要求されるクオリティ、納期などを考慮して価格を決定します。
クライアントに対して明確な予算を提示することができるため、事前に合意を得やすく、予算内で効率的に作業を進めることができます。
2-3.ライセンス料金の設定
ライセンス料金は、イラストの使用権をクライアントに提供する際に設定される料金です。
例えば、商用利用や特定のメディアでの使用など、利用範囲に応じて料金を設定します。
この方法は、イラストが複数のメディアで使用される場合や、長期的に使用される場合に特に有効です。
ライセンス料金を適切に設定することで、作品の価値をさらに高めることができます。
ただし
ココナラ等のクラウドワーク系では、このライセンス系の報酬は発生しにくい
ので、要注意です
イラストレーターとして活動を続ける中で、価格設定を見直すタイミングが訪れることがあります。
ここでは、価格の見直しが必要となる具体的な状況と、それに応じた対応について説明します。
3-1.スキルや経験が向上したとき
時間が経つにつれて、自分のスキルや経験が向上することはよくあります。
新しい技術を習得したり、より高いクオリティの作品を提供できるようになった場合は、それに応じて価格を引き上げるべきです。
特に、クライアントからの評価が高くなっている場合や、依頼が増えている場合は、価格の見直しを検討する良いタイミングです。
3-2.仕事量が増加したとき
依頼が増え、仕事量が多くなってきた場合も、価格を見直すべきタイミングです。
仕事が増えることで、時間に対する需要が高まるため、価格を引き上げることで、適切なバランスを保つことができます。
また、価格を上げることで、クオリティにこだわりたいクライアントからの依頼が増える可能性もあります。
3-3.業界の動向が変化したとき
イラスト業界は常に変化しています。
市場価格の変動や、トレンドの変化に応じて、自分の価格設定を調整することが求められます。
定期的に市場をリサーチし、他のイラストレーターの価格設定をチェックすることで、自分の価格が業界の標準に合っているか確認することが大切です。
価格設定を見直すことで、常に自分の価値を最大限に引き出し、イラストレーターとしてのキャリアを持続的に発展させることができます。
私自身、イラストの価格設定に悩んだ経験があります。
初めてイラストの依頼を受けたとき、どれくらいの価格を提示すれば良いのか全く分からず、クライアントに安すぎる価格を提示してしまったことがありました。
その結果、
時間と労力に対して十分な報酬を得られず、苦い思いをした
ことがあります。
その後、他のイラストレーターの価格設定をリサーチし、自分のスキルや経験に基づいた価格を設定することの重要性に気付きました。
時間単価方式を取り入れ、1時間あたりの適正な修正価格を算出したり
予想される労力がどれぐらいかをシュミレートして、プロジェクトの価格を決定するようになりました。
また、依頼が増えてきたタイミングで、価格を見直すことも学びました。
初めは低めの価格設定でスタートしましたが、スキルが向上し、クライアントからの評価が高まるにつれて、徐々に価格を引き上げました。その結果、質の高い依頼が増え、仕事に対する満足度も向上しました。
このような経験を通じて、適切な価格設定はイラストレーターとしての成功に直結する重要な要素であると実感しています。自分の価値をしっかりと認識し、それに見合った価格を設定することが、長期的なキャリアの発展に繋がるのです。
ここでは、イラストの価格設定に関してよくある質問にお答えします。初心者から経験者まで、皆さんが抱える疑問を解消し、適切な価格設定を行うためのヒントを提供します。
5-1.価格設定が低すぎると感じるとき、どうすれば良いですか?
価格設定が低すぎると感じたら、まずは自分の時間単価や労力を再評価しましょう。
クライアントに対して値上げの提案をするのは勇気がいるかもしれませんが、自分の価値を正当に評価するためには重要です。
定期的に市場価格を調査し、自分のスキルに見合った価格設定を目指してください。
値上げする際は、これまでの実績やクオリティの向上を強調すると、クライアントにも理解してもらいやすくなります。
5-2.友人や知人からの依頼に対して、どのように価格設定をすれば良いですか?
友人や知人からの依頼に対しては、プロフェッショナルとしての立場を明確に保つことが重要です。
特別価格を提供することもできますが、自分の時間と労力に見合った適正な価格を提示することをおすすめします。
友人価格を設定する場合でも、通常の価格との差を明確にし、相手に説明することで、お互いが納得のいく取引ができます。
5-3.価格交渉に応じるべきですか?
価格交渉に応じるかどうかは、ケースバイケースです。
クライアントとの長期的な関係を築きたい場合や、プロジェクトの内容に魅力を感じる場合は、柔軟に対応することも一つの手です。
ただし、自分の価値を下げないためにも、最低限の価格ラインは守るようにしましょう。
価格交渉を通じて、双方が納得のいく条件を見つけることが大切です。
5-4.価格が高すぎるとクライアントが離れてしまいませんか?
価格が高すぎると感じる場合、確かにクライアントが離れるリスクがあります。
しかし、価格が高いことは、クオリティの高さやプロフェッショナリズムの証と捉えられることもあります。
自分の作品に自信を持ち、価格に見合う価値を提供できるのであれば、適正な価格を設定することが大切です。
また、ターゲットとなるクライアント層が異なる場合、価格帯も異なるため、どの層にアピールしたいのかを明確にすることが重要です。
5-5.初心者はどのように価格を設定すべきですか?
初心者のうちは、まず市場の平均価格よりも少し低めの価格を設定することが一般的です。
これにより、クライアントが依頼しやすくなり、実績を積むチャンスが増えます。
最初は経験を積むことを優先し、徐々にスキルが向上してきたら、価格を見直して引き上げていくと良いでしょう。
とにかくまずは、
ポートフォリオ作りを最優先
5-6.どのくらいの頻度で価格を見直すべきですか?
価格を見直す頻度は、自分のスキルの向上や市場の変動によって異なります。
一般的には、半年から1年ごとに見直すことが推奨されます。
ただし、急激に仕事量が増えたり、大きなスキルアップがあった場合は、その都度価格を見直すことも考慮してください。
市場調査を定期的に行い、自分の価格が適正かどうかを確認することが大切です。
イラストの価格設定は、イラストレーターとしての成功に大きく影響する重要な要素です。
時間と労力、市場価格、自分のスキルレベルを考慮し、適切な価格を設定することで、自分の価値を最大限に引き出すことができます。
また、スキルの向上や市場の変化に応じて価格を見直し、常に自分の作品に見合った報酬を得ることが大切です。正しい価格設定を学び、イラストレーターとしてのキャリアをさらに発展させていきましょう。
A
A
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